IAM の設定
FPT Database Engine へのアクセス権限は IAM の 2 段階で付与します。権限のまとまりである role を先に定義し、その後で user と role を結び付ける user group を作成すると、user ごとに付与する場合より管理の手間が減り、権限も一貫します。
権限モデル
IAM は、誰がどのリソースに対してどの操作を実行できるかを決定します。すべては Tenant とその中の VPC を範囲として管理され、この範囲設定が職務の分離を保ち、後からの権限棚卸しを容易にします。
| 構成要素 | 内容 |
|---|---|
| Role | permission のまとまりで、保持者が FPT Database Engine のリソースに対して実行できる操作を定義します。 |
| Permission | リソースの参照、作成、編集、削除といった 1 つの操作を許可する個別の権限です。 |
| User Group | 同じ role と同じアクセス範囲を共有する user の集合で、Tenant または VPC 単位で管理します。 |
| IAM User | Tenant に追加された個人の識別情報で、group と role を通じて権限を受け取ります。 |
role には業務に必要な権限だけを与えてください。log を参照するだけの担当者に、設定変更やリソース削除の権限は不要です。
role を作成する
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FPT Cloud Portal にログインします。
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メインメニューから IAM → Roles を選択します。Role Management ページに既存の role が一覧表示され、作成、編集、削除の操作が用意されています。
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Create role をクリックします。

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role 名と説明を入力し、必要な権限を追加します。権限の設定方法は後述します。
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Create role をクリックします。
新しい role は Active ステータスで一覧に表示され、割り当て可能な状態になります。
role の項目
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| Role name | 必須。IAM 内で role を識別する名前です。100 文字以内で、英数字、アンダースコア (_)、ハイフン (-)、スペース、ピリオド (.) が使えます。 |
| Description | role の目的、権限の範囲、対象となる担当者グループなど。ここを記入しておくと、後の管理と監査がはるかに楽になります。 |
| Permissions | role が付与する権限です。追加済みの権限にはそれぞれ詳細を開く See more リンクが表示されます。+ Permission をクリックすると権限を追加できます。 |
権限を設定する
権限の See more をクリックすると設定画面が開きます。

権限は 3 つの要素で決まります。
Service Type は権限が対象とする操作の分類です。FPT Database Engine では 2 種類を使います。
| Service type | 対象範囲 |
|---|---|
| ManageDatabase | 情報の閲覧、プロビジョニング、database の運用、付加サービスの管理といった通常の database 管理です。 |
| FDE | database 管理者アカウントのパスワードの閲覧や管理など、機微な操作です。 |
service type を選ぶと、それに対応する Action の一覧が読み込まれ、権限名も合わせて更新されます。
Action は role が実行できる操作を決めます。See more をクリックして付与する action を選びます。選択しなかったものはすべてブロックされます。
Resource は role が操作できる対象を決めます。See more をクリックして、次の 2 つから選びます。
- All はすべてのリソースへのアクセスを付与します。この選択肢を選んだ場合の既定値です。
- Specific は一覧から選んだリソースにのみアクセスを付与します。
action FDE:hide_admin_password だけは他と逆に動作します。Specific では、Select resource で選んだ database がパスワード閲覧をブロックされる対象になります。選ばなかった database では引き続き閲覧できます。

role を編集または削除する
どちらの操作も Role Management ページの、変更したい role の行から開始します。
- Edit role: Edit role を選び、名前、説明、権限を変更してから Save をクリックします。
- Delete role: Delete を選び、警告ダイアログで確認します。
role を削除すると、その role を持つすべての user と user group から権限が即座に剥奪され、database の管理と運用が中断する可能性があります。削除前に、その role がどの user や user group にも割り当てられていないことを確認してください。
user group を作成する
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FPT Cloud Portal にログインします。
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メインメニューから IAM → User groups を選択します。User Group Management ページに既存の group が一覧表示され、作成、編集、削除の操作が用意されています。
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Create user group をクリックします。

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以下で説明する項目を入力します。
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Create user group をクリックします。
新しい group は Active ステータスで一覧に表示され、メンバーは割り当てられた role が許可する操作をすぐに実行できます。
user group の項目
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| Name | IAM 内で group を識別する名前です。100 文字以内で、group の目的や責任範囲がわかる名前にしてください。 |
| Description | 利用範囲や group が管理するサービスなどの補足情報です。ここを記入しておくと後の管理と監査が明確になります。 |
| Roles | 割り当てる role を 1 つ以上指定します。これらを合わせたものが group 内のすべての user に適用される権限になります。 |
| Users | 追加する user です。各 user は group の role が持つすべての権限を継承し、その role への変更は全メンバーに同時に反映されます。 |
user group を編集または削除する
どちらの操作も User Group Management ページの、変更したい group の行から開始します。
- Edit user group: Edit user group を選び、情報を更新するか割り当てる role を変更してから Edit user group をクリックします。
- Delete user group: Delete を選び、警告ダイアログで確認します。
group を削除すると、メンバーがその group を通じて継承していたすべての権限が即座に失われます。database リソースやその他のクラウドサービスにアクセスできなくなる可能性があります。
group を削除する前に、次の点を確認してください。
- その group が database の運用作業や管理作業に使われていないこと。
- 引き続きアクセスが必要な user が、別の group に移されているか代替の role を付与されていること。
- database の運用プロセス、自動化、ワークフローがその権限に依存していないこと。
permission リファレンス
FPT Database Engine のすべての操作は permission によって制御されます。role が該当の permission を持たない場合、その role を持つ全員がその操作を実行できません。広く付与してから絞り込むのではなく、この一覧から role を組み立ててください。
| Permission | グループ | 操作種別 | できること |
|---|---|---|---|
manageDatabase:ProvisionBackend | サービス | Create | VPC 内で FPT Database Engine を有効化します。 |
manageDatabase:DeactiveBackend | サービス | Delete | VPC 内で FPT Database Engine を無効化します。 |
manageDatabase:List | Database | View | database の一覧を表示します。 |
manageDatabase:Create | Database | Create | database を作成します。 |
manageDatabase:View | Database | View | database クラスターの詳細を表示します。 |
manageDatabase:Management | Database | Edit | database を start、stop、restart します。 |
manageDatabase:UpdateResource | Database | Edit | CPU、RAM、storage などクラスターのリソースを更新します。 |
manageDatabase:Configuration | Database | Edit | パラメータや scaling 設定を含む database の構成を変更します。 |
FDE:hide_admin_password | Database | View | クラスターの管理者パスワードの閲覧をブロックします。 |
manageDatabase:Delete | Database | Delete | database を削除します。 |
manageDatabase:ListBackup | Backup & Restore | View | database の backup 情報を表示します。 |
manageDatabase:EnableBackup | Backup & Restore | Create | クラスターの backup サービスを有効化します。 |
manageDatabase:DeleteBackup | Backup & Restore | Edit | クラスターの backup サービスを無効化します。 |
manageDatabase:CreateJobBackup | Backup & Restore | Create | クラスターの backup job を作成します。 |
manageDatabase:ViewJobBackup | Backup & Restore | View | backup job の詳細を表示します。 |
manageDatabase:RunNowJobBackup | Backup & Restore | Create | クラスターの backup を手動で取得します。 |
manageDatabase:EditJobBackup | Backup & Restore | Edit | backup job を編集します。 |
manageDatabase:DeleteJobBackup | Backup & Restore | Delete | backup job を削除します。 |
manageDatabase:ListRestore | Backup & Restore | View | 復旧に使用できる backup の一覧を表示します。 |
manageDatabase:Restore | Backup & Restore | Create | backup または特定の時点から database を復旧します。 |
manageDatabase:ListProxy | DB Proxy | View | database の DB Proxy 一覧を表示します。 |
manageDatabase:CreateProxy | DB Proxy | Create | クラスターに DB Proxy を作成します。 |
manageDatabase:DeleteProxy | DB Proxy | Delete | クラスターから DB Proxy を削除します。 |
manageDatabase:ListNotification | Notification | View | クラスターの通知設定を表示します。 |
manageDatabase:CreateNotification | Notification | Create | クラスターのシステム通知を有効化します。 |
manageDatabase:DeleteNotification | Notification | Delete | クラスターのシステム通知を無効化します。 |
manageDatabase:Monitor | Monitoring | View | database の性能と状態を監視します。 |
manageDatabase:ReportConfig | Reporting | Edit | database の活動レポートを受け取るスケジュールを設定します。 |
FDE:hide_admin_password だけは権限を与えるのではなく制限する項目です。Specific でのリソース選択がどう反転するかは 権限を設定する を参照してください。
次のステップ
- FPT Database Engine サービスの有効化。専用の高権限 role が必要な操作です
- 最初の database を作成する。チームに必要な権限が揃ったら進めます